理想の資産配分とは?全世界に投資するアセットアロケーションを解説

理想の資産配分とは?全世界に投資するアセットアロケーションを解説

昨今、投資のプロに資産運用を任せる「投資信託」を検討している方々が増えています。しかしながら、投資信託といってもさまざまな種類があるため、どのような商品を選択すればよいか迷ってしまう方々も多くいることでしょう。今回は、資産運用をはじめる前に検討していただきたい資産の配分方法について取り上げていき「アセットアロケーション」を中心に解説をしていきます。
この記事はINOVE(イノベ)が提供しています。INOVEは第一住建グループが運営する新しい不動産総合サービスです。

アセットアロケーションとは資産の配分のこと

「アセットアロケーション」とは、資産運用において国内外の株や債券などをどの程度の割合で投資するかを決定することです。そもそもここでいう「資産」とは「預貯金」や「国内株式」「外国株式」「国内債券」「外国債券」「不動産」「コモディティ(金、原油など)」などを指しています。

アセットアロケーションは「資産クラスの配分」ポートフォリオは「金融商品の配分」

アセットアロケーションに類似するものとして「ポートフォリオ」が挙げられます。 ポートフォリオとは資産クラスの配分を決定した(アセットロケーション)後に、具体的な投資商品を選択した運用の組み合わせを指します。
資産運用を検討するうえでは、金融商品の配分である「ポートフォリオ」ではなく、資産クラスを決定するアセットアロケーションが重要といわれています。

初心者はインデックスで全世界に投資するのがおすすめ

資産運用をはじめようとしている方々には「インデックス投資」における「全世界株式」をおすすめします。インデックス投資とは、株価指数などの値動きと連動した運用成果を目指す投資スタイルです。
インデックス投資のなかでも「全世界株式インデックス」がいま注目されています。全世界株式型の場合、ハイリターンが期待できる米国株式を中心に資産運用を行います。また諸外国が発展する期間においては、その国の投資比率を自動的に高めることができます。そのため、資産運用経験がない初心者の方におすすめです。

アセットアロケーションでインデックス投資のリスクを減らす考え方

ここからは、アセットアロケーションによるインデックス投資でリスクを軽減する考え方について解説していきます。アセットアロケーションの仕組みを理解することで、インデックス投資の魅力を知ることができます。

全世界の市場規模に合わせて投資する

インデックス投資によって、特定の市場相場に左右されず、全世界の市場規模に合わせて投資を行うことができます。日経平均株価や東証株価指数といった日本株式市場のみならず、米国株式など海外を含めた複数の市場規模にリスクを分散させることが可能です。
また特定の国ではなく、米国・ヨーロッパなどの「先進国」や中国・ロシアなどの「新興国」といった広範な資産運用ができます。

資産の種類でリスク分散をする

インデックスは「株式」以外にもさまざまな指数が存在します。「債券」「リート」など、資産の種類によって分散投資をすることが可能です。これら3つの資産には「国内」「外国」といった種別があるため、リスクを分散させながら資産形成を行うこともできます。
さらには、国内株式や外国株式のなかにも複数の銘柄を選択することができるため、より手堅い資産運用の実現もできます。

主要なアセットの種類にはなにがあるのか

冒頭でも触れたように、資産(アセット)の種類はさまざまです。ここでは4つの資産を取り上げ、それぞれの特徴などについて確認していきましょう。またこれらの特徴を理解して、自分に適した資産を運用できるようにしてください。

中心的な運用資産【株式】

資産運用における中心的な資産が「株式」です。株式とは、株式会社が外部から資金調達を図るために発行する有価証券のことです。株式による資産運用を図ることによって、配当金や値上がり益を期待できます。
配当金とは、株式を保有することによって定期的にもらえるものです。また、購入時よりも高い株価のタイミングで保有株式を売却することによって、値上がり益を得ることもできます。
株式を対象とした投資信託では、運用のプロがさまざまな銘柄の保有と売買を繰り返します。株価は主に企業の業績と連動して値動きが生じるため、値動きの振れ幅が大きいことが特徴です。

ローリスク・ローリターン【債券】

「債券」とは国や自治体、企業などが投資家から借り入れる目的で発行される有価証券のことです。債券を保有することによって、発行した組織に対してお金を貸す代わりに利息を得ることができます。また満期まで債券を保有することによって、貸した時点での元本が戻ってくることから、「ローリスク・ローリターン」の資産とされています。
債券価格は、主に金利や物価などが将来的にどのような動きをするかによって価格変動が生じます。また値動き幅は、株式への投資信託と比較しても緩やかであることが特徴です。

運用資産への組み込みがおすすめ【不動産】

株式や債券の運用と併せて、不動産をアセットアロケーションに組み込むこともおすすめです。
物件の賃料収入(インカムゲイン)や売却益(キャピタルゲイン)などは、物価変動と連動する傾向にあります。不動産をアセットアロケーションに組み込むことによって、インフレに対してリスクヘッジもできます。また、不動産投資信託(リート)ではオフィスビルやマンション、ショッピングモールなどの不動産運用を行う投資信託も存在します。

貴金属や原油など【コモディティ】

貴金属や原油などの「コモディティ」も資産の一つであり、とりわけ金がアセットのなかで注目されています。金は「有事の金」ともいわれており、大規模な経済変動などによって株式市場が激しく動いている期間においても、比較的安定した資産とされています。

理想的なアセットアロケーションの決め方5つのステップ

アセットアロケーションの概要や各種資産の特徴を理解したところで、ここからは理想的なアセットアロケーションの決定方法について解説していきます。一人一人に適した資産配分を決定することによって、有益な資産運用を行うことができます。

①投資の目的を確認する

理想的なアセットアロケーションを決定する最初のステップは、投資の目的やゴールを確認することです。例えば、短期間でハイリターンを望む場合や長期的に少しずつ資産形成を図る場合では、資産配分の割合が異なります。
投資目的を具体的に設定しておくことで、それを達成するために必要な投資元本や理想的なアセットアロケーションを実現させることができます。

②各アセットの特徴を把握する

アセットアロケーションにおいては主に「国内株式」「外国株式」「国内債券」「外国債券」といった代表的な4つの資産が挙げられることは先にも触れました。また「オルタナティブ(代案)」と呼ばれる不動産や金や原油などのコモディティなどもアセットに含まれます。
これらアセットの特徴を適切に把握しておくことも、理想的なアセットアロケーションを決定する際に重要です。

③リスク許容度を決めておく

理想的なアセットアロケーションを決定する3つ目のステップは「リスク許容度」を明確にしておくことです。リスク許容度とは「投資する元本がどの程度マイナスになってしまうと、今後の生活に支障が生じてしまうか」といった度合いを指しています。
資産配分を決定する場合、適切な割合や明確な数字は存在しません。一人一人がどの程度のリターンを期待するかといった「期待リターン」と「リスク許容度」のバランスを最適化させることが大切です。

④年齢に応じてリスクを変更する

理想的なアセットアロケーションを決定するには、年齢に応じたリスクの変更も大切です。年齢が若くリスク許容度が高い人の場合では、多少のリスクがあってもその分リターンが大きい投資配分比率がおすすめです。
しかし年齢を重ねるにつれて(とりわけ40代以降は)、比較的リスクが低い資産に切り替えていく必要があります。つまりは資産運用を中長期的に捉え、リスクをとることが適切な時期であるか否かを、適宜判断することが重要です。

⑤リバランスでリスクコントロールをする

理想的なアセットアロケーションを決定するには、リバランスによるリスクコントロールも欠かすことはできません。「リバランス」とは、年齢や経済環境などによって資産運用におけるアセットアロケーションを見直すことです。
リバランスをすることによって、自分の理想的なアセットアロケーションを維持できます。リスク分散といった投資観点から捉えれば、リバランスは適切な投資行動と評価されており、安定した運用実績の実現にもつながります。

年に1度はリバランスを行おう

長期型や積立型、分散型の資産運用を図るためにはリバランスが大切です。自分にとって最適なアセットアロケーションを維持するためには「年に1度」のリバランスが推奨されています。
このリバランスは、プロの投資家であっても実践していることであり、一定の条件などを設けてリバランスを行うタイミングを定めています。また、アセットアロケーションを10年間放置しておくと、運用実績に直接的な影響を及ぼすともいわれているため、資産のバランスを最適化させることが重要です。

不動産投資なら不動産のプロを頼るのがおすすめ

インデックス投資やアセットアロケーションについて、ご理解いただけたと思います。解説してきたように資産にはさまざまな種類が存在し、そのなかで「不動産」も人気のある資産運用の一つです。
INOVEを運営する第一住建では、創業以来長年の不動産投資実績と管理実績を有しており、不動産のプロフェッショナルが一人一人に適した不動産投資をサポートします。プロのノウハウを生かした不動産投資サービスを活用したい方や不動産投資に興味がある方は、INOVEへお気軽にお問い合わせください。

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