同じマンション内で複数の部屋が売りに出ている時、どの部屋を買うべきか。

同じマンション内で複数の部屋が売りに出ている時、どの部屋を買うべきか。

マンションを購入する時、部屋を決める前に立地や大体の予算、建物のグレード、共用部の造りから、なんとなく「このマンションがいいかも…」と、希望するマンションが定まってきます。
新築・中古のどちらも、検討しているマンションの中で複数の部屋が売りに出ている時には、いくつかの部屋を比較することがおすすめです。
3LDKと4LDK…等、部屋数は無意識レベルで判断していますが、その他の項目はどのようなことに注目すればいいのでしょうか。
本記事ではマンション内の複数の部屋を比較する項目を解説します。
比較する項目を把握しておくことで、物件購入時を効率よく進めることができます。
この記事はINOVE(イノベ)が提供しています。INOVEは第一住建グループが運営する新しい不動産総合サービスです。

マンション内の複数の部屋を比較する項目

マンション内の複数の部屋を比較する項目は主に4つです。マンション購入で後悔しないためには、以下の4つの項目をしっかりと理解しておきましょう。

部屋の位置

角部屋

マンションの角に位置する住戸の事で、上の平面図でいえば101号室と107号室が角部屋にあたります。
部屋の位置から、窓やバルコニーが中部屋に比べて多く設置できるため、採光・通風・眺望に優れています。
また中部屋に比べ隣接住戸が少なく、共用廊下で部屋の前を通る人通りが少ないため、他の住人の音が気になりにくいのも特徴です。
マンションの中で角部屋にあたる住戸は数少なく、その希少性から価格が高くなるのが一般的です。

端部屋

マンションが折れ曲がっている形であれば端部屋があります。上の平面図でいえば104号室と105号室が端部屋にあたります。
部屋の位置から、窓やバルコニーが多く設置されているため、採光・通風に優れています。
ただし、角部屋と異なりあくまでも端であり隙間の向こうには住戸があるため、角部屋と同程度の採光・通風・眺望は望めません。
マンションの形状によって端部屋での恩恵が異なるため、端部屋を内覧する機会があれば端にあたる部分がどうなっているのかは確認しておく方がいいでしょう。
共用廊下で部屋の前を通る人通りは中部屋と然程変わりないですが、密着している面が少ないため、角部屋同様隣接住戸の音は気になりにくいです。
形状によっては端部屋がないマンションも多いため、希少性は角部屋よりも高くなります。

中部屋

両側隣接住戸がある住戸のことで、上の平面図でいえば102号室、103号室、106号室が中部屋にあたります。
角部屋に比べると採光・通風等の面ではおとりますが、中部屋は戸数が多く競合となる物件が多いため、多くの物件の中から選べることと価格が抑えられることが最大のメリットです。

■比較表

方角

部屋の向きとは、主要採光がどの方角から差し込んでくるか、つまりメインの窓・バルコニーがどの方角にあるかということです。上の図の部屋は南向きとなります。

北向きは終日採光が望めず湿気が多くなりやすいことが特徴です。
室内が薄暗く、寒さを感じる人もいます。そのため、他の向きと比較して最も価格が抑えられることが多いです。
南北に窓を設置したり、湿気対策をとると快適に過ごせるマンションも数多く、手を出しやすい価格から好んで選ぶ人もいます。

南向きは他の方角に比べ日照時間が最も長く、室内が明るいことが特徴です。
他の方角に比べると値段が高くなる傾向がありますが、資産価値が維持しやすいというメリットもあります。

東向きは午前中の日当たりが良いのが特徴です。
気温が一日の中でも最も高くなる午後からは日光があまり当たらないため、夏は涼しく、冬は寒くなりやすいです。

西

東向きとは反対に午前中はあまり日が当たらず午後からの日当たりが良くなるため、夏は暑く、冬は暖かいのが特徴です。
ただし、西日の影響が強いと家具やフローリングが日焼けしたり、室内が暑くなり過ぎることがあるので、それぞれUVカットのカーテン、空調の調節などの工夫が必要でしょう。

■比較表

階数

高層や低層等は、それぞれ法律上の明確な定義はなく、建築に関わる法律・規制などによるボーダーラインでマンションを区別化したものが染みついています。
参考:高さによって呼び方がことなるマンション。購入するなら高層マンションか低層マンションのどちらがいい?

ここの項目で確認しておきたいことは、「建物の何階に対象の部屋があるか」です。

高層階:10階以上

高層階に部屋がある恩恵は非常に多く、採光・通風・眺望・プライバシーの保護に優れており、また虫が少ないのも特徴です。
しかし、エレベーターの待ち時間や非常時にエレベーターが停止した時の対応が大変なことがデメリットとなります。
価格は高層階の方が高くなりますが、資産価値が保ちやすいとも言われています。

中層階:4~8階あたり

高層階と低層階の間の特徴があり、ある程度の日当たりやプライバシーの保護が確保され、非常時も高層階ほど手間はかかりません。

低層階:1~3階

低層階は価格が抑えられ最もコストパフォーマンスが高いとされています。
特に小さなお子様がいる子育て世代や高齢の人にとっては、非常時や買い物時の移動が楽なため好まれる傾向があります。
ただし、低層階程、人の通りが近くプライバシーの確保は難しくなります。

状態

こちらについては新築の場合は確認しなくてもいいですが、中古物件の場合は確認必須となります。
中古物件の場合は、販売する前までに使われていたことがある、または時間が経っていることが大前提だからです。
全く同じ間取で同時に造られた部屋だとしても一部屋ごとに使用状態は異なります。

リフォーム大前提

室内の設備やクロス等の劣化・故障があり、リフォームをしないと住むことができない物件もあります。
一般的にはリフォームをしないといけない事情も組んで価格が設定されているため、価格が抑えられていることが多いです。
リフォームをこだわりたい人には非常に人気があるパターンです。

丁寧な使用度

前の所有者の使用状況やリフォーム履歴によっては、自分が気になる箇所だけの最低限のリフォームで済ませられる物件もあります。
この様な物件は予算との兼ね合いでリフォーム費用をコントロールできるメリットがあります。価格が抑えられており内覧時の印象が良いため比較的すぐに売れる傾向があります。

リフォーム済

中古物件の中にはリフォーム済として販売されている物件があります。
キッチン・浴室・洗面・トイレ・フローリング・給湯器・クロス・建具等、ほとんどフルリフォームされたものも多くあり、そのままでも住める状態のため、決済が終わればすぐに入居でき、リフォームの手間が省けるのがメリットです。
ただし、全ての物件が設備まわり等を一式交換している訳ではないため、どの部分をリフォームしていて、どの部分が既存のものなのかの把握は必要不可欠です。

まとめ

同じマンション内での複数の部屋を比較する項目が分かりました。
各項目を比較する上で、対象マンションの相場を把握しておくことは必須条件ですが、日常的に物件を比較することがない一般の人にとっては全て自分で情報収集することはなかなか出来ません。
不動産のプロであれば日常的に沢山の不動産を見ており、現状のリアルな市場動向も把握しています。困る前に、プロに相談してみることも検討しましょう。

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