不動産の価値を決める駅力とは何か?駅力の効果のある物件の立地の選び方も解説

不動産の価値を決める駅力とは何か?駅力の効果のある物件の立地の選び方も解説

不動産の購入を検討している時、資産価値に直結する駅力は必ず見ておくべきです。
一般的に駅力がある立地の物件は資産価値が保ちやすく、生活の利便性も確保されると考えられています。
「駅力がある」とはその駅の特徴が多数の人にとって魅力や価値、利便性が高いことを意味し、駅の近辺が栄えているかどうかの指標になります。
何がどのくらいであれば駅力がある部類になるのでしょうか。
本記事では「駅力」の要素と駅力が影響する立地の基準を解説し、不動産購入エリアのスムーズな決定を目指します。
この記事はINOVE(イノベ)が提供しています。INOVEは第一住建グループが運営する新しい不動産総合サービスです。

駅力の要素

「駅力」の厳密な決まりはありませんが、概ね下記5つの要素を見ればその駅の駅力があるかが分かります。

① 周辺施設

駅周辺にスーパーや飲食店、銀行等があるかは利便性を求める人にとって非常に重要な項目です。通勤やどこかに行くついでに寄ることができるため、日常生活の時間効率を上げることができます。大きなショッピングモールがあると映画館やドラッグストア、スーパーが入ったものもあります。

② 新快速や快速(急行)が停車するか

新快速や快速(急行)が停車するかどうかは通勤・通学の負担を大きく分けます。「新快速や快速(急行)が停まる駅」から電車に乗ると目的地まで早く到着することができ、帰宅時も最寄り駅に停まる電車へ乗り換える必要がなくなります。また新快速や快速(急行)の始発となる電車が出る駅の場合は、座ることができる可能性が高いため大きなメリットとなります。新快速や快速(急行)の電車が停車する駅は比較的に他の路線への乗り換えができる駅が多く、様々な沿線のニーズが集中します。従って、「各駅停車の電車のみが停まる駅」より「新快速や快速(急行)が停まる駅」の方が人気が高く、不動産価格も高い傾向があります。この傾向から、不動産の物件価格を抑えるなら「各駅停車の電車のみが停まる駅」、利便性や市場価値にこだわるなら「新快速や快速(急行)が停まる駅」を重視するといいでしょう。

③ 複数路線使える

JR・私鉄・地下鉄等の複数路線が通っている駅もあります。
複数路線が通っている駅を最寄駅にすることで、様々な地域へ直接にアクセス可能になり、利便性が一気に高まります。
例)JR「東京」駅
乗り換え可能な路線:14路線

JR東海道本線、

JR山手線

JR京浜東北線、

JR横須賀線

JR総武本線

JR京葉線

JR中央線

JR中央本線

JR上野東京ライン

JR東北新幹線

JR上越新幹線

JR北陸新幹線

JR東海道新幹線

東京メトロ丸の内線

関西地方は1駅に複数沿線は珍しく、近い場所に異なる沿線の駅があることが多いです。
例)JR「大阪」駅
徒歩で移動、乗り換えできる沿線:6路線

JR東西線

阪急電鉄

阪神電車

大阪メトロ御堂筋線

大阪メトロ谷町線

大阪メトロ四つ橋線

④ 乗降客数が多いか

乗降客数が多い駅は①~③の要素を含み、駅周辺が栄えているところが多いです。乗降客数を見るといっても、通り過ぎる乗降客を数える訳にもいきません。
鉄道会社は直近の乗降客数のデータをHPなどで公開しているところも多いので、一つの目安としてチェックしてもいいでしょう。

⑤ 沿線の力

駅力を見る時、その駅だけでなく、通っている路線が前後でどこに行くことができるのかを把握することも大切です。
主要都市を結ぶ幹線には通勤・通学・生活の利便性から駅力が高い駅が多いため、将来的にも駅力が衰えにくく、不動産価値を保持し易いことが言えるでしょう。

物件の立地基準

駅力のある駅を最寄駅として物件を選べばいいだけではありません。
例えば主要な駅から物件までが徒歩30分と言われても、電車通勤の場合、「徒歩30分」は駅までのアクセスに自転車やバスを検討する距離のため魅力的に感じる人は少ないでしょう。
このように駅力による影響力を及ぼすエリアは、ある一定内の範囲や条件に限られてしまうのです。
ある一定内の範囲・条件とはどのようなものがあるのでしょうか。以下、解説します。

駅からの距離は10分以内が目安

利便性を求めると駅に近ければ近い程便利になり、駅から徒歩10分を超えると「遠い」と判断する人が多くなってきます。
物件検索サイトなどで駅までの距離が載っていることがありますが、不動産の時間計算は1分/80mのため、駅からの距離(道なり)が800mを超えると遠いと注意が必要になるということです。
ただし、駅に近ければ近い程必ずしもいいとも限りません。購入検討時に視界にかかる建物がなくても、駅に近い程高層マンションも建ちやすいため、空き地や駐車場が近隣にある時には注意が必要です。
また、駅や線路に近い程、電車が通る時の音や風の影響を受けやすくなります。
物件の中での音や風の感じ方は物件内覧時に直接肌で感じることをおすすめします。

買い物がしやすい

大型ショッピングモール、スーパー、ホームセンター、家電量販店、ドラッグストア等、生活必需品が購入できる施設が近くにあるかどうかも目安になります。
「近く」という判断も徒歩10分程度を想定すればいいでしょう。スーパーであれば商品の販売価格帯・品揃え・品質も非常に重要です。
あまりにも価格が高級層向けであったり、品揃えが悪いと日常的に買い物をするスーパーではなくなります。
遠方から物件探しをしている場合は、実際に物件の近くのスーパーにわざわざ行かなくても、身近の同系列のスーパーに行ったり、インターネットでチラシを見れば大体の相場や品揃えは把握できるでしょう。

保育園や学校が近くにある

子育て世帯に欠かせない要素なのが保育園(幼稚園)や学校が近くにあるかどうかです。
核家族化が進む近年では夫婦共働き世帯も多く、通勤の動線で保育園(幼稚園)に送り迎えできる場所は働く親世代には非常に便利で人気があります。
タワーマンションの中には、1階に保育園が入っているものもあります。
また小学校や中学校が近いとお子様の通学時間の短縮・安全にも繋がるのはもちろん、非常時の避難場所へのアクセスが確保できるため人気です。

災害時に強い場所

自分たちでできる災害対策にも限りがあるため、自然災害に強い場所であることも非常に重要です。
洪水・土砂・高潮・津波等、ある程度の自然災害が想定されるものは国土交通省や各都道府県がハザードマップで公表しています。
同じ規模の災害が来るとも限りませんが、過去に起きた災害の分布から地域の中でも浸水しやすい場所等が予想できます。
自然災害の多い日本では確実に回避することは難しいかもしれませんが、被害に遭う確率を下げる努力をすることで不動産価値も保つことができるでしょう。

まとめ

駅力の5つの要素と駅力が影響する立地の基準について解説しました。
近日ではインターネットで様々な情報が公開されているため、遠方からでもある程度駅力のあるエリアを想定することができます。
ただし、再開発による街並みや環境の変化、インターネットの情報更新には注意が必要です。
現状の把握とこれからの予測が重要なため、迷った時には不動産のプロに相談しましょう。

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