競合物件との差別化!進化し続けるペット可物件で付加価値をつける方法
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2023/06/30
高い入居率を維持するには近隣の競合物件との差別化はとても重要です。物件を差別化する方法の1つとしてペット可物件にする方法があります。ペット可物件はコンセプト賃貸とも言われており、1つのテーマに特化して内装を整備し競合物件との差別化を図った物件のことを指し、絞ったターゲットの入居を高確率で狙える利点があります。一見、ペットを飼えるように入居条件の緩和をするだけに思えますが、近年のペット可物件は進化しており、共用部から専有部分の内装まで工夫すべきところはたくさんあります。本記事では進化し続けるペット可物件で付加価値をつける方法について解説していきます。
目次
ペット可物件のニーズ
ペット関連産業はコロナ渦においても堅調な動向が見られ、その背景には単身世帯の増加や世帯人数の減少も要因の一つですが、テレワークにより在宅時間が増加し、コロナ渦における癒しを求めて新たにペットを飼育する人が増えていることが大きく影響していると考えられます。
(参考:LIFULL,『特許取得の『できれば検索』!東西「絶対条件/できれば条件」ランキングTOP20!テレワークの定着で意外なものが上位に!?「エアコン」「室内洗濯機置き場」が3位ランクイン!』,https://lifull.com/news/25118/,2023年6月22日アクセス)
株式会社LIFULL(ライフル)が調査した物件探しの条件でも、コロナ前と比較し、絶対条件としてペット可がランキング上位にランクインしています。
(参考:LIFULL,『ペット相談可物件が多く家賃が安い駅ランキング(東京都23区)をLIFULL HOME’Sが発表!』,https://lifull.com/news/25118/,2023年6月22日アクセス)
しかし、同社が行った調査で、実際にペット相談可物件を探したことがある人を対象に「物件探しをしていて感じたこと」が調査されたところ、「選べる物件数が少ない」という声がランキングの1位になった反面があることもわかりました。ペット相談可物件は増加傾向にあるものの、未だ大きな課題であり、今後ペット可物件の需要はさらに拡大していくのではないかと考えられます。
ペット可物件で付加価値をつける方法
需要が拡大する中、単純にペット可に変更するだけでなくプラスアルファの付加価値を付ける事により早期に入居獲得を目指しながらも資産価値を向上させていく事が可能です。今回は参考例として2つご紹介します。
ペットにやさしいフローリング
一般的なフローリングよりも「滑りにくい」「汚れ防止」「消臭」などの効果があります。滑り止め効果でペットの足や関節を守り、汚れ防止・消臭効果で日々のメンテナンスが楽になるという人にもやさしい特徴があります。メンテナンスフリーでかなり長持ちし、また見た目もフローリングと変わらず、マットなどを敷く必要が無くなる為、部屋をすっきりみせる事ができます。
6畳間で15万程度での施工が可能です。
腰壁シート
通常のクロスだと犬猫のひっかき傷による損耗も多く発生します。そこで腰壁シートを利用し上下を分けてしまうことでデザイン性も持たせながら傷への対策もでき、様々な種類がある為、お部屋の雰囲気にも合わせることができます。
1m/5,000円程~施工が可能です。
他にもキャットウォークやペットドアなどペットに合わせたリフォームを行うことで賃料アップも狙っていく事が可能になります。
ペット可物件でも導入するものは見極めが必要
安易にペット用に改装、設備を導入したからといって早期に入居獲得が出来るということではありません。周辺にペット可物件の募集がどの程度あるか、また飼育するペットの種類によっても導入設備、改装内容のニーズが異なるため、事前の市場調査や導入設備の精査は重要となります。
まとめ
これまで述べたようにこれからの生活スタイルの一つとしてペット需要が不動産に対しても大きく影響すると考えられます。
今までペット可としていなかった物件でも市場調査を行った上で、空室対策としてペット可としてみてはいかがでしょうか。
単純な条件変更をするだけでなく、ペットに合わせた設備導入、内装工事を実施することで更なる賃料増額での成約を目指し、所有物件の資産価値向上に繋げていきましょう。
弊社にはインテリアコーディネーターが在籍する空間デザイン部門もあり、お客様のご要望に沿った改装デザインのご提案も可能です。
ご検討の方は是非お気軽にお問い合わせください。