管理会社の入居者募集業務(リーシング)
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2022/10/12
今回は物件に対する第一印象の大切さをご説明させていただきます。
目次
直感と論理
よく、企業面接等の話で「第一印象で 9 割決まる」という言葉を耳にする時がありますが、それは建物にも共通する事だと感じます。
人間の意思決定は、「速い思考 = 直感的処理」と「遅い思考=論理的処理」という二つのモードで構成されている、という行動経済学の理論があります。
物件選びは、(少なくとも内見に来ている段階では)滞在時間の短さから考えても、前者の直感的処理モードで判断が行われていると考えて良いでしょう。
日常のほとんどの決断が、この直感的処理に支配されているといいます。
こうした状況下、無視できないのは第一印象です!!
一度決まった第一印象をくつがえすのは難しい
一度決まった第一印象をくつがえすのは大変むずかしいといわれています。
まず、入居希望者は不動産屋さんから物件までの道のりで、その地域の環境が自分に合うかなんとなく確かめています。
その上で物件の入り口に立ち、建物を見上げ、エントラン スの構え、正面から見たときの建物の全体像を目にします。
この第一印象でどれほど入居希望者を引きつけられるかが分かれ目です。
昨年の 3 月ころから拡大したコロナの影響で、飲食店をはじめ、1 階のテナント部分の退去が増え、空室が長期化する懸念がある現在ですが、1 階が閑散とすると第一印象が悪くなり、2 階以上にも空室が広がる懸念もあります。
そこで目を向けたいのが、テナントや賃貸住宅の「看板エントランス」です。
看板・エントランスをリニューアルしてみる
賃貸住宅であれ、店舗であれ、どのような建物にも「広告」が必要です。
街のなかに建物を構えている以上、常に周辺住民に主張し続けていく必要があります。
そんな中で、広告宣伝費をかけずにできるのが、「通りからの第一印象」をリニューアルする手段です。
魅力的な看板・エントランスにデザインすることで建物の前を通る人々に、物件や店舗を、自然とアピールすることができるのです。
「人を惹きつけるイメージには、トレンドがあります。風景に溶け込みすぎてしまった外観では人に認識されなくなっている可能性もあります。
トレンドに合ったデザインに変え、道行く人々の印象に残り、人を惹きつけるデザインにすることが大切です」
築古のアパートほど、看板・エントランスをリニューアルする効果は大きくなります。
例えば次の写真は、築 35 年、リニューアル前は 28 戸中 16 戸ほどが空室で、入居率約 42%でしたが、看板やエントランス周りを約 150 万円かけてリニューアルしたことで、現在空室が 2 部屋となり、入居率が 93%となっています。
ビフォーアフター写真ではわかりにくいですが、タイル補修、高圧洗浄、エントランス塗装、照明 LED 化を行い、全体的にかなり明るい印象となっております。
まとめ
コロナで経済業況が悪化する今。リーシング状況にも影響がある中、専有部等の改装に注力しがちですが、共用部に目を向けることで状況を打破できるのではないでしょうか。
不動産管理は第一住建に
第一住建グループの幅広い事業領域とネットワークによって、大切な資産の価値を高めたり、複雑な諸業務を代行。
家族の一員のように深くオーナー様を理解し、関係性を築いていくことで、マニュアルに頼らないサービスを生涯にわたって提供していきます。